歴史あるお寺や神社、坂道と海が織りなす美しい風景…… でも尾道の魅力はそれだけではありません。これまであまり注目されてこなかった住宅や事務所、銀行建築や土蔵など、尾道の賑わいをいまに伝えるきらっと光る建築たちがこの町にはたくさんあります。身近な建造物にも興味を持ってもらい、尾道の建築に対する理解を広げたい。また、昔の技法や職人の技などを実際目にすることにより、現代の日本建築が失いつつあるものを再認識し、技術の継承を提唱し、これからの尾道の家づくりについても考えるきっかけをつくりたいと考えています。「尾道建築塾」はその思いを形にするべく「尾道空き家再生プロジェクト」が一般の方を対象に開いているセミナーです。尾道の町並みを専門家とともに散策したり、ユニークな建物を訪問見学する「たてもの探訪編」と、再生現場で実際の作業を体験する「再生現場編」を開催しています。随時告知を行い参加者を募集しています。各回内容に応じて定員があります。
尾道イーストサイド第一弾 「尾道の蔵」【募集終了】 更新日:16年12月31日
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尾道空き家再生プロジェクトでは、擬洋風建築、商店建築、旅館建築、茶園…と様々な特徴ある尾道の建築に焦点を当てて研究、再生、活用をしてきました。
今年は実は案外たくさん残っていてひっそりと活用されている「土蔵」に着目したいと思います。まずは「蔵そのものを知る!」ことから。
そして、地域の人にも広くその存在を理解し、旧市街地の東側の特徴の一つのキーワードとして根付かせ、これからのまちづくりに活かしてもらいたいと考えています。

日時:2017年1月29日(日)①ツアー14:00~ ②トークイベント16:00~
場所:①ツアー 長江口バス駐車場集合 ②トーク 映画資料館ホール部分
内容:①蔵巡りツアー 14:00~15:30
    港町として発展した尾道の沿岸部から東にかけて、実は土蔵がたくさ 
    ん残っており、鉄道から車の時代に変わり、蔵として使っているもの
    は少なくなりましたが、実は蔵を改装して活用している事例も多く、
    今回は、長江から東側にかけて新開を含めたエリアにある蔵建築に焦
    点を当てて、蔵に詳しい建築士の渡邉義孝氏の案内で蔵を巡ります。
   ②トークイベント 16:00~18:00
    再生された蔵の一つでもある尾道映画資料館で3人の建築やまちづく
    りの専門家と蔵にまつわるトークイベントを行います。
    蔵フェチの渡邉建築士より土蔵の丹念こもったつくりとその恐るべし
    機能を解説、東京工業大学真野研究室より尾道の蔵の分布と歴史的背
    景、片岡建築士には全国の蔵の再生空間の事例紹介をしてもらいます。

予約:電話 080-4555-9288 メール kenchiku@onomichisaisei.com
定員:30名 *要予約
参加費:無料
主催:一般社団法人 尾道観光協会
企画実施:認定NPO法人 尾道空き家再生プロジェクト
後援:尾道市、株式会社 JTB中国四国 広島支店

講師プロフィール:

片岡 八重子(かたおか やえこ)
1974 年生まれ。岡山市在住。株式会社ココロエ一級建築士事務所代表。岡山理 科大学工学部建築学科 非常勤講師「すまい・まちデザイン」を掲げ、ハウジン グデザインを中心に、尾道・鳥取、岡山など各地でまちのリノベーションプロジェ クトに取り組んでいる。「まちのリレー会議」や「ココロエの心得展」など人を 巻き込み各地を繋ぐイベントも仕掛ける。

真野 洋介(まの ようすけ)
岡山県倉敷市出身。東京工業大学大学院社会理工学研究科 准教授、尾道大学 大学院美術研究科 非常勤講師。尾道との関わりは、2005 年に東京の演劇グルー プ「トリのマーク(仮称)」の企画「ふたつの向島 東京⇔尾道」の応援に来て、 尾道学研究会やプラットフォーム・おのみちの方々と交流したのがきっかけ。 以後尾道の街と人々の魅力に取り憑かれ、通い詰める日々をおくる。

渡邉 義孝(わたなべ よしたか)
1966 年生まれ。一級建築士。風組・渡邉設計室代表。尾道大学非常勤講師。住 宅設計、民家再 生、文化財調査等の業務のかたわら、主にユーラシア各地の伝 統的建築 のフィールドワークを続ける。『旅行人』などにエッセイを発表。現 在、 NPO東京を描く市民の会理事。おのみち旅大学および神楽坂建築 塾講師。著 書に『風をたべた日々』,『久留里のまちなみの魅力~建築から見る歴 史と文化 ~』、共著に『セルフビルド 家をつくる自由』。
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