歴史あるお寺や神社、坂道と海が織りなす美しい風景…… でも尾道の魅力はそれだけではありません。これまであまり注目されてこなかった住宅や事務所、銀行建築や土蔵など、尾道の賑わいをいまに伝えるきらっと光る建築たちがこの町にはたくさんあります。身近な建造物にも興味を持ってもらい、尾道の建築に対する理解を広げたい。また、昔の技法や職人の技などを実際目にすることにより、現代の日本建築が失いつつあるものを再認識し、技術の継承を提唱し、これからの尾道の家づくりについても考えるきっかけをつくりたいと考えています。「尾道建築塾」はその思いを形にするべく「尾道空き家再生プロジェクト」が一般の方を対象に開いているセミナーです。尾道の町並みを専門家とともに散策したり、ユニークな建物を訪問見学する「たてもの探訪編」と、再生現場で実際の作業を体験する「再生現場編」を開催しています。随時告知を行い参加者を募集しています。各回内容に応じて定員があります。
尾道建築塾 たてもの探訪編2024 【 募集中!】 更新日:24年04月08日
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歴史あるお寺や神社、坂道と海が織りなす美しい風景......
でも尾道の魅力はそれだけではありません。

これまであまり注目されてこなかった住宅や事務所、銀行建築や土蔵など、尾道の賑わいをいまに伝えるきらっと光る建築たちがこの町にはたくさんあります。

身近な建造物にも興味を持ってもらい、尾道の建築に対する理解を広げたい。また、昔の技法や職人の技などを実際目にすることにより、現代の日本建築が失いつつあるものを再認識し、技術の継承を提唱し、これからの尾道のまちづくりについても考えるきっかけをつくりたいと考えています。

このたびは2つのユニークなコースを専門家とともに散策することで、まちの魅力を再発見していきます。


日時:①「長江エリアと失建築 」コース
     (講師:尾道市立大学美術学科教授 小野 環、
         東京工業大学環境・社会理工学院教授 真野洋介)
    5月18日(土)14:00~16:00 長江口大型バス駐車場(公衆トイレ横)集合

   ②「銀行と病院の建築~モダンデザインのさきがけを見る〜」コース
     (講師:一級建築士・ヘリテージマネージャー 渡邉義孝)
    6月1日(土)14:00~16:00 尾道駅北口(山側)集合

参加費:各回一般1000円(資料代含む) *学生500円
   *限定各回20名(要予約)

予約・問合せ:電話 080 6323 9921 
        メール mail@onomichisaisei.com
        *予約時に、氏名・電話番号お知らせください

主催:NPO法人 尾道空き家再生プロジェクト
助成:公益財団法人 福武財団


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<コースと講師紹介>

①「長江エリアと失建築」

街の表情を形作りながらも失われていった建築は無数にあります。街は代謝してい きますので当然のことですが、中には多くの人の中の記憶に残されているものや建 築的に魅力的なものも少なからずありました。今回はその跡をたどりながら巡る道 のりを歩きます。最後は、小林和作や森谷南人子も日々歩いていた変わりゆく長江 通りの風景を見ながら北上し、再生途中の小林和作旧居を見学します。





講師:小野 環
北海道函館市出身。尾道市立大学美術学科教授。専門は絵画・インスタレーション。2001 年よ り尾道を拠点に活動。2006 年よりアーティストユニット「もうひとり」として活動。2007 年よ りアーティスト・イン・レジデンス AIR Onomichi 主宰。2021 年第 24 回岡本太郎現代芸術賞特 別賞を受賞。主な展覧会に、「VOCA」(上野の森美術館、2004)、「複数形の世界のはじまりに」(東 京都美術館、2018)、「Re-edit 再編」(個展、光明寺會舘、2022)。

講師:真野 洋介
岡山県倉敷市出身。東京工業大学環境・社会理工学院教授、尾道市立大学大学院美術研究科非常 勤講師。専門は都市の再生とまちづくり。主な再生プロジェクトとして「COMICHI 石巻」(宮城 県石巻市、2015)、「博労町まちかどサロン」(富山県高岡市、2018)、「サカサカ」(富山県高岡市、 2022)。主な著書に「まちのゲストハウス考」(学芸出版社、2017)、「復興まちづくりの時代」(建 築資料研究社、2006)。



②「銀行と病院の建築~モダンデザインのさきがけを見る〜」コース
 
明治維新の後に近代化した日本のまちなみに、モダンな意匠が持ち込まれたのは、「銀行」と「病院」の建築からでした。 尾道では、明治 37(1904)年の旧住友銀行尾道支店、大正 12(1923)年のおのみち歴史博物館(旧尾道銀行本店)、オー プン間もないまちなか文化交流館 Bank(昭和 13(1938)年/旧三井住友銀行尾道支店)は貴重な遺構です。画家・小林和 作とも交流のあった小野鐡之助医師の産婦人科は昨年、書店・滞在施設「オノツテビルヂング」として再生されました。 泌尿器科を改修した「うろろじ」も加え、100 年前からホットなスポットであり続けた銀行と病院を、新たな視点で再発 見する旅へ。

講師:渡邉 義孝
1966 年生まれ。一級建築士・ヘリテージマネージャー。風組・渡邉設計室代表。尾道市立大学非 常勤講師。尾道空き家再生プロジェクト副代表理事として空き家バンクや文化財調査を担当。業務 のかたわら、台湾、コーカサスなどユーラシア各地の伝統的建築のフィールドワークを続ける。著 書に『風をたべた日々』『台湾日式建築紀行』『台南日式建築紀行』、共著に『市民がまちを育む~ 現場に学ぶ「住まいまちづくり」』、『台湾を知るための 72 章』など。
©2008 尾道空き家再生プロジェクト