歴史あるお寺や神社、坂道と海が織りなす美しい風景…… でも尾道の魅力はそれだけではありません。これまであまり注目されてこなかった住宅や事務所、銀行建築や土蔵など、尾道の賑わいをいまに伝えるきらっと光る建築たちがこの町にはたくさんあります。身近な建造物にも興味を持ってもらい、尾道の建築に対する理解を広げたい。また、昔の技法や職人の技などを実際目にすることにより、現代の日本建築が失いつつあるものを再認識し、技術の継承を提唱し、これからの尾道の家づくりについても考えるきっかけをつくりたいと考えています。「尾道建築塾」はその思いを形にするべく「尾道空き家再生プロジェクト」が一般の方を対象に開いているセミナーです。尾道の町並みを専門家とともに散策したり、ユニークな建物を訪問見学する「たてもの探訪編」と、再生現場で実際の作業を体験する「再生現場編」を開催しています。随時告知を行い参加者を募集しています。各回内容に応じて定員があります。
尾道瀬戸際建築スケッチ旅 〜土堂小学校編〜 更新日:23年08月04日
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日々気づかないうちに、
尾道の時代を生き抜いてきた大切な建造物が
簡単に取り壊されていっています。
その歴史的価値や存在意義を問われることもなく、
風景がどんどん変わっていく現代社会に物申す新企画です。

これ尾道に残したいな!と思う建造物を
旅する建築家・渡邉 義孝さんに熱く語ってもらった後、
1時間ほどのスケッチタイム、
その後みんなで近くの再生事例のカフェなどでお茶をしながら講評会をします。

完成したスケッチは、後日、
商店街のゲストハウス「あなごのねどこ」
まちなか暮らし体験施設オノツテビルヂング」
路地ギャラリーで展示します。




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第4回目は、尾道の旧市街のシンボル的な存在、土堂小学校です。
土堂小学校は明治33年に設立され、現在の建物は昭和11年に建てられた鉄筋コンクリートの3階建てで、半円アーチの窓やステンドグラスの丸窓、よく手入れされた黒光りする大階段や寄木の床など建築的にも非常に価値の高いものです。
また、林芙美子や大林宣彦の母校でもあり、近隣の寺社やお祭り、商店街、小路、空き家問題など地域学習の宝庫に位置しており、影山メソッドによる学校づくりでも全国から注目されたコミュにスクールです。
しかしながら、少子化や耐震化の問題に揺れ、現在は別の場所の仮設校舎に移転しており、児童、保護者、卒業生、地域のみなさんが今後の学校の行く末を心配しています。
講評会は、近くの再生事例「松翠園大広間」で行う予定です。
描いてもらったスケッチは、商店街のゲストハウス「あなごのねどこ」などの町中の再生事例などに後日展示させてもらう予定です。
失ってしまっては二度と戻ってこない尾道のかけらに思いを馳せ、次の世代に繋いでいくための一助となることを目指します。


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日時:8月18日(金)9:00〜11:30 *小学校正門に集合
定員:なし           
参加費:大人1000円(お茶とお菓子、用紙、レクチャー資料付き)
 *画材は各自お好きなものをご用意ください! *お子さまは無料です!

予約:不要
お問合せ:mail@onomichisaisei.com、電話 080-6323-9921(担当:豊田)


講師プロフィール:渡邉 義孝
1966年生まれ。一級建築士。尾道市立大学非常勤講師。鈴木喜一建築計画工房+アユミギャラリーで修業。2004年、一級建築士事務所・風組・渡邉設計室を設立。2007年から尾道空き家再生プロジェクト理事として尾道市空き家バンク事業を担当。
著書に『風をたべた日々』(日経BP社)、『台湾日式建築紀行』(台湾・時報出版社)、『セルフビルド〜家をつくる自由』(旅行人)、共著に『小さなまちづくりのための空き家活用術』(建築資料研究社)など。
『中国新聞セレクト』に「台湾に残る日式建築」を、また隔月誌『コンフォルト』に「実測野帳は語る」を連載中。



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